パチスロ学者、スロ沢諭吉の「ハイエナのすゝめ」~スロ愛に満ちあふれたブログ

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スロ沢、パチンコ店で輩にからまれる(思い出話シリーズ)

 スロ沢です。雑記をひとつ。

 約20年前、当時住んでいた地域に、こじんまりとした店が新規オープンしました。この店、開店から2か月あまりの間、ものすごい勢いで出していました。とにかくパチンコはよく回る、パチスロ高設定がガンガン入る、といった具合です。でも、立地が悪く、客があまりいませんでした。だからこそ、出玉でアピールし、客をつけようと必死だったのでしょう。スロ沢は足繁く通っていました。

 今もホールで活躍するニューパルサー(初代)、リプレイ外しで一世を風靡したクランキーコンドルで設定6をつかんだこともあります。なぜ設定6だと分かったかというと、両機種は、ビッグを1回引けば、そのメダルを全部打ち込む前に、▽設定4以下▽設定5▽設定6-のどれであるかを簡単に判別する方法があったのです。高設定であっても確実な判別に時間がかかる今の機種からは考えられない楽な時代でした。

 客が少なかったこの店も、努力の甲斐あって、少しずつ客が増えてきました。しかし、困ったことに、4~5人の柄の悪いグループが居着くようになってしまったのです。派手な柄シャツ、金髪など、見るからに輩でした。

 その頃、店は京楽の「CRナイトファンタジー2」という連チャン機を、客寄せの柱にしていました。

 詳しい説明は省きますが、この機種は店がひと手間加えれば、連チャンモードに設定することが可能でした。連チャンモード中の台は、図柄3つ揃いのデジタルの上にある一桁のサブデジタルに「7」が表示されるため、丸わかりです。店はサブデジタルに7が表示された台を毎日2~3台用意したため、それを目当てに並ぶ客が日に日に増えたのです。

 柄の悪い連中も、ナイトファンタジー狙いでした。若手が先頭に並び、開店と同時にシマにダッシュして、連チャンモードの台をすべておさえ、グループで独占しました。これでは一般客は打てません。当事の店は整理券などなく、朝の台取りは早い者勝ちの無法状態でした。

 やがて、ナイトファンタジーのモーニングサービスはなくなるのですが、柄の悪い連中は毎日のようにやってきて、我が物顔で振る舞います。

 そんなある日のこと。スロ沢は、友人3人とともに、朝から来店しました。前夜に下見した際に見つけた、釘が大きく開いたパチンコ狙いです。釘はどうやらそのままでよく回ります。1日打てば5万ほど勝てる計算でした。「今日は大勝ちだな」。4人並んで快調に大当たりを重ねていました。

 と、そこへ、柄の悪い連中の親玉みたいな奴が通りかかりました。我々をじっと見ています。そしてのっそりと私に近づき、険しい顔でこう言いました。「あんたら、集団で来てるんか!」

 「おまえらもやろ」。心の中で突っ込みましたが、そうは言わず、「違います」と答えました。でも、これはまずいな、と思いました。全員、閉店まで打ち倒せば20万円くらい勝てそうですが、奴らと揉めるのは必至。残念でしたが、友人らにも事情を話してすぐに撤退することにしました。

 今から振り返ると、集団で同じ機種を打ちに来たのはまずかったと思います。勝ち組は目立たないのが大事ですが、打ったのは不人気台で、普段は客があまり座っていないのに、朝から4人も並んで打っている。思い切り目立っていたのでしょうね。そこで輩は「俺らのテリトリーを荒らすな」と圧をかけてきたのでしょう。当時の私はまたまだ、スロ学者として甘ちゃんでした。一人で黙々と打っていれば、からまれることもなかったでしょう。

 当時ほどではないですが、パチンコ店には輩がまだまだたくさんいます。台取りでもめるなど、つまらないトラブルを起こさないよう、注意しましょう。特に社会人であれば、パチンコ店でトラブルになって怪我をした、というようなことになれば、たとえ自分に非がなくても、「パチンコなんか行くからそんな目に逢うんだ」と白い目で見られるでしょう。世間のパチンコに対する目は厳しいですからね。

 ちなみにこの店は、輩に食い物にされた影響もあってか、増えてきた一般客が離れていき、再び閑古鳥が鳴き始めました。出玉も渋くなり、かわいい女性店員ばかりだったのがいつの間にかいなくなり、醜い野郎の店員になっていました。あとは坂道を転げ落ちるだけ。やがて、閉店しました。