パチスロ学者、スロ沢諭吉の「ハイエナのすゝめ」~スロ愛に満ちあふれたブログ

パチスロが大好きで、楽しみながら勝ちたい人に贈るブログです

スロ沢、パチンコ・パチスロ店の出禁を語る(完結)

スロ沢です。
 
 出禁話の完結編です。

 某店の3回権利物で稼ぎまくっていたスロ沢。店長から嫌われているのを肌で感じていましたが、「何も悪いことをしていないし」とお構いなしに通い続けていました。友人たちにも「おいしい店があるよ」と声をかけ、わいわい楽しく打つこともありました。

 そんなある日のことです。友人二人と一緒に、夕方のサービスタイムの少し前に入店し、サービスタイム開始と同時に打ち始めました。

 当時のパチンコ店は、開店時間やサービスタイムに併せて、アップテンポの曲が流れ、「ジャンジャンバリバリ、お出しくださいませ」といった店員のマイクパフォーマンスが始まるのが普通でした。この店で流れるのは、当時流行っていたF1レースのテーマ「トゥルース」。そしてマイクパフォーマンスが始まったのですが、最後に妙な一言が付け加えられていたのです。「なお、当店がプロとみなしたお客様に関しましては、サービスタイムの対象外とさせていただきます」

 「ひょっとして自分のことかな?」。軽い胸騒ぎを覚えましたが、打ち続けました。すると、5分もたたないうちに、友人二人の片方が大当たりを引きました。この店では、サービスタイム中に当たった場合、台の上に「連続挑戦中」という札が刺さります。下っ端の店員が札を刺そうとしたその時です。主任クラスの店員がやってきて、下っ端に向かって首を横に振り、なにやら言っています。下っ端はきょとんとした様子で聞いていましたが、手に持っていた札を台の上に刺さず、引っ込めたのです。

 この瞬間、私は店側がスロ沢に向けた無言のメッセージに気づきました。「お前たちをプロと見なした。二度とこの店には来るな」

 面と向かって言われたわけではないですが、このような解釈で間違いないでしょう。実質的な出禁です。私は上皿に残っていた玉を打ち切って退店し、その後は二度とこの店に行くことはありませんでした。

 2回の出禁経験に共通して言えることは、「パチンコ・パチスロ屋では、目立つ行動は百害あって一利なし」ということです。

 
 最初の出禁については、「甘い店だから」と調子に乗って通いすぎたことが原因です。しかも、友人まで引き連れて稼ぎまくるものだから、店から目をつけられるのも当然です。常連客からもよく思われていなかったのかもしれません。

 当時の私は、パチンコで稼ぎ始めた頃で、パチンコ屋で目立つことのリスクをわかっていませんでした。それどころか「何もルール違反をしていない」と開き直っていました。

 当時、パチンコ雑誌で何人かのパチプロが連載記事を持っていました。あるプロは、「同じ店で稼働が集中しないよう、行く間隔を空けたり、1日の勝ち額の上限を決めてその金額に達した時点で退店したりして、一つの店で勝ちすぎないような工夫をしている」と書いていました。別のプロは、稼働日記で「ここ数日、同じ店で勝ちまくったので、今日は遊びで適当な台を打ち散らかして負けるつもり」と書き、実際に派手に負けて悔しそうなそぶりで退店する様子を描いていました。

 当時の私は「なぜそんな面倒なことをするのだろう」と理解できませんでした。でも、出禁になって初めて、彼らの言っていたことが腑に落ちたのです。「勝ち組は目立ってはいけない、立ち居振る舞いに細心の注意を払わねばならない」と。私は目立ちすぎたため、店に目をつけられ、勝てる店を失ったのです。プロたちもきっと、私と同じような苦い経験をしてきたのでしょう。

 その後、スロ沢は「店に勝たせてもらっている」という意識を持ち、目立たないように勝つことを心がけてきました。同じ店には適度な間隔を空けて通う、友人と連れ打ちをして騒がない、時には遊びで適当な台を打つ…。朝早くから並んで常連の狙い台を取るなどといった、ほかの客との摩擦を生むような行動も避けました。そのおかげで長らく出禁はなかったのですが、2度目の出禁では、つい油断して、ルール違反を犯してしまいました。これについては反省し、改めて目立つ行動を取らないよう心がけている次第です。

 パチンコ・パチスロで勝つ方法を覚え、実際に結果がついてくると、とても楽しいものです。そういうときは得てして、周りが見えなくなって、知らず知らずに目立った行動をとってしまい、店側に目をつけられがちです。末永く楽しいパチンコ・パチスロ生活を送るためにも、私の出禁経験を参考にしていただければ幸いです。