遠隔操作を考える・後編(あるの?ないの?)
遠隔操作はほぼ存在しない-。そう考える説得力のある根拠として、店でよく見かける「プロお断り」の張り紙と、プロに対する店側の対応が挙げられます。
こうした張り紙はスロ沢が学生の頃の方が多かったように思います。ここで言うプロとは主に、新装開店ばかりを狙う「開店プロ」と、攻略法を駆使して店側が想定した以上の玉やメダルを出す「攻略プロ」でした。
当時の新装開店は、今と違って、ほとんどの店でパチンコは釘がガバ開き、パチスロは店側がビッグボーナスを仕込む「モーニングサービス」や高設定が大いに期待できる一大イベントでした。新装開店だけを狙い打てば確実に勝てるからこそ、開店プロが存在したわけです。しかし、おいしいところだけ持っていくので、店からは忌み嫌われる存在でした。攻略プロも見つかれば追い出されるのが常でした。
ここで考えてみてください。あなたが店長で、うざったい開店プロや攻略プロが打っているのに気づいた時、遠隔操作ができたらどうするでしょうか。大当たりが出ないようにするか、あるいは極端に確率が低くなるように操作しませんか。スロ沢ならそうします。
でも現実は、開店プロも攻略プロもしっかりと稼げたのです。特に開店プロは一見さんですから、容易に判別できるはず。でも店側は彼らが稼ぐのを阻止できなかった。攻略プロも証拠をつかんで追い出すしかなかった。これは、遠隔操作ができないことを間接的に証明していると考えてよいでしょう。スロ沢が出禁を食らった店も、嫌っているスロ沢に対して遠隔操作をしてきませんでしたしね。いえ、してこないというより、できなかったという方が正確でしょうね。
今のパチンコでも、確変中の止め打ちや集団での出玉共有を禁じる店が多いですよね。で、店員が注意しても聞かない客は出禁にしますよね。これも、遠隔操作ができないことを暗に示しています。
遠隔操作が絶対に存在しないと言っているわけではありませんよ。業界全体が今よりももっと胡散臭かった20年前は、遠隔操作をしている店もきっとあったでしょう。でも、そんな店は当時でも少数派で、気にするレベルではありませんでした。
前編で紹介したアレジンも、もし遠隔操作ができる店なら、怪しまれないよう、もう少しうまくやりますよ。毎日別の台にモーニングを発動させるとかね。おそらく、電源オンで必ず天国モードに行くように設定された裏ものだったのでしょう。
スロ沢は裏もの疑惑の台はたくさん遭遇しましたが、遠隔操作を疑ったのは、1回だけです。その話はまた機会があれば。
遠隔操作なんて気にせず、パチンコ・パチスロライフを存分に楽しみましょう。