パチスロ学者、スロ沢諭吉の「ハイエナのすゝめ」~スロ愛に満ちあふれたブログ

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スロ沢、ニューパルサーの魅力を熱く語る・後編(思い出話シリーズ)

 

 今のパチスロは、払い出しのある小役(以下、小役)を取りこぼしたら丸損になります。でも、当時のパチスロは、小役が出なかったり、何回も取りこぼしたりしたら、小役確率を上げ、逆に小役がたくさん揃ったら小役確率を下げることで、1000円あたりの回転数を安定させる機能(小役補正)がありました。高確率状態と低確率状態を行ったり来たりするわけです。この機能のおかげで、小役の取りこぼしは、丸損にはなりませんでした。親切ですね。


 ニューパルの小役補正は、設定1~4は全く同じですが、設定5はそれよりもほんのわずかに、設定6は設定5よりもほんのわずかに、高確率状態に行きやすくなっていました。

 
 ただ、その違いによる千円あたりの回転数は、1~4は31回転で、5は31.5回転、6は32回転といったイメージの小さな差でした。そのため、千円あたりの回転数で高精度に判別することはできませんでした。


 しかし、記憶が確かならば、パチスロ攻略マガジンへのある読者の投稿から、高精度に設定5以上を判別する方法が誕生します。


 それは、小役補正のわずかな違いが原因で、「今打っている台が設定4以下なら低確率状態だか、設定5以上なら高確率状態である」という状況が生まれることに着目。その状況(判別プレイと呼びます)になった時の小役の落ち方から、設定4以下か5以上かを判別するというものでした。

 
 ニューパルの小役補正は主にチェリーで行われていました。チェリー確率は、確か低確率状態は7%、高確率状態なら40%くらいだったように思います。かなり大きな差ですから、判別プレイを15回くらいこなし、チェリーが7~8回以上落ちれば、ほぼ設定5以上、0~1回ならほぼ設定4以下、というふうに判断できるわけです。曖昧な場合はさらに判別プレイを重ねます。


 今、判別プレイなのかどうかは普通に打っていれば全く分かりませんが、様々な計算により、1回ビッグを引いた後なら、簡単に今判別プレイなのかどうかがわかる打ち方が編み出されました。その結果、ビッグを1回引けば、20~30回の判別プレイをこなすことが可能になったのです。


 かなりかいつまんで説明しましたが、これはすごい発見でした。その設定判別法が本当に正しいのか、解析数値を元に計算してみましたが、確かにその通りだと確認できました。仮にパチスロ界にノーベル賞があれば、間違いなく受賞していたでしょう。


 設定判別法で、スロ沢のニューパル収支はうなぎ上りに向上しました。最初の判別プレイでチェリーが落ちた時のうれしさといったら。さらに判別プレイを重ねてチェリーが落ちまくって設定5以上を確認したら、後は回すだけです。開店30分もたたないうちに設定5以上が確定することもしばしば。設定狙いが楽な時代でした。


 ニューパルの設定5は機械割が108%くらいで、当時は7枚交換でしたから、1日打っても2万円くらいにしかなりません。でも、何の前触れもなく多彩で美しいリーチ目が飛び込んで、ボーナスを察知する瞬間が楽しく、1日中飽きずに打っていました。


 設定6判別はなかなか通りませんでしたが、たまに通った時はうれしかったですね。

 
 その頃、店が朝イチの集客のために、ビッグが成立した状態の台を何台か用意する「モーニングサービス」を実施している店がありました。全台モーニングという豪勢な店もありました。朝イチからファンファーレがあちこちで鳴り響く様は壮観でしたよ。


 ただ、モーニング台は、低設定というのがお決まりでした。しかもモーニングだけの「食い逃げ」をさせないよう、午前11時まではメダルを流せないといったルールを設ける店も多く、結局はメダルを打ち込んでしまうことも珍しくありませんでした。


 ところがスロ沢がある店でニューパルのモーニングをゲットし、設定判別をすると、5判別を通り、さらにまさかの6判別も通過。モーニングつき設定6という最高の条件で1日打ち切り、6万くらい勝ちました。店側の手違いだったのか、本当のサービスだったのか、真相は確かめようもありません。

 

 「トイレ目」という遊び方もありましたね。若い方はご存じないかもしれません。ニューパルには、ボーナス確定のリーチ目だけでなく、ボーナスの可能性が高い出目がありました。それがトイレ目です。


 トイレ目が出たらリールを空まわししてトイレに行きます。当時は40秒くらいでリールが勝手に止まる仕組みでした。トイレから帰ってきた時にリーチ目が止まっていればガッツポーズ、止まっていなければ残念、リプレイならワンモアチャンスといった感じで遊んでいたわけです。


 わざとボーナスを揃えず、お気に入りのリーチ目を出して一人で悦に入るという乙な遊び方もありました。画像は、お気に入りのリーチ目の一つです。カエルと7の配置が美しいでしょう。


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 ニューパルはその後も続編が発売され、今に至ります。今のニューパルは規則改正の影響で、当時のゲーム性そのままではなく、もちろん設定判別法も通用しませんが、8割方当時を再現できていると思います。25年前のゲーム性が、今でもホールで一定の人気を博しているというのはすごいことです。ニューパルの偉大さを感じます。